入稿

ファイル形式

入稿できるファイル形式には主なものとして、ベクタ系ではPDF・AI・SVG、ラスタ系ではPSD・PNGがあります。 これ以外でも入稿できるファイル形式があります。 詳しくは、ファイル形式をご確認ください。

カラーモード

対応するカラーモードは、CMYK・RGBです。 インデックスカラーはRGBとして扱います。

DIC・PANTONE・特色には対応しておりません。 イラストレータで変換できる場合は標準の変換テーブルにてCMYKカラーに変換します。 これを起因とする色のズレにつきましては不良とはみなしませんのでご了承ください。

出力は通常のプロセスカラー(CMYK)のトナーです。 ピンクやオレンジといった特色はありません。 RGBカラーのデータも色褪せしにくい設定を採用しているということであり、RGB専用機を使用するものではありません。 CMYKを扱える環境では必ずCMYKモードでデータを用意してください。

Kのみで作成されたデータの場合、カラーモードがCMYKでもインデックスカラーとして判定されることがあります。 塗り足し外トンボ内にCMY何れかの色成分が含まれたオブジェクトを置いておくことで、正常に判定できます。 新しいテンプレートには、カラーパッチが追加されています。

検索ワード:カラー,色味
入稿方法

原則としてアップロードを使用してください。 外部のアップローダサービスを使用することもできます。 ブラウザでレイアウトが可能なオンラインエディタもございます。

データを送信しただけでは入稿完了とはなりません。 詳しくは、入稿方法をご覧ください。

SVG形式について

SVGフォーマットは「Scalable Vector Graphics」の略で、Webベースで扱えるようW3Cという機関が標準化しているXMLで記述されたファイルです。 しかし、実際にはまだまだ普及しているとは言えず、正常に表示できないブラウザもあり、表示の解像度が異なるため、画面上での大きさもまばらです。

InkscapeのSVGは90dpi固定ですが、Firefoxでは96dpiで表示・印刷されるため若干小さく印刷されます。 また、Operaではビットマップに変換されてから印刷されるためきれいに出力されません。

当店のSVGファイルをお客様がお試しで印刷される場合は、Inkscape 0.47以上で読み込んでから印刷しなければ実際の大きさで印刷できませんのでご注意ください。 EPSファイルを開くことができるアプリケーションをお持ちの場合はEPSをご利用ください。

解像度

印刷に適した解像度(dpi/ppi)は、一般的にはカラーが300または350、グレースケールが600、モノクロ2値が1200とされています。 数字の根拠はオフセット印刷の線数に起因しますが、厳格に設定する必要はありません。 配置する画像の解像度を統一する必要はありません。

極端に大きい解像度のデータが含まれている場合、処理に影響が出ることがあります。 この場合、ファイル全体をラスタ化(画像に変換)して出力することがあります。

デジタルズームで撮影された高解像度の写真をそのまま使用した場合、見た目より濃く印刷されることがあります。 ズーム処理が低品質のものでは、濃淡・明暗を交互に追加し擬似的に解像度を上げるものがあります。 印刷では濃い色が反映されやすい傾向にあるため、結果として全体的に濃く出力されます。

デジタルズームの写真は使用しない・リサンプリングして濃淡を平滑化する・ぼかし加工を行う、などの対策が必要です。

当店ではカラー・モノクロともに350でご案内しておりますが、近似の数値でも問題ありません。 文字の解像度が低いと可読性に欠けるため、当店では150以上をご案内しております。

オブジェクトすべての解像度を統一する必要はありません。

EPSフォーマットについて

EPSフォーマットは「Encapsulated Post Script」の略で、Adobeの開発したPostScriptをベースに拡張されたファイルです。

当店では、EPS形式のファイルであれば作成するアプリケーションは問いません。 もちろん、印刷やデザインの業種で標準とされているAdobeのllustratorにも対応しています。

フォント

フォントは埋め込むかアウトライン化してください。 対応していない場合は高解像度でラスタライズ(画像化)してください。 一般的なソフトウェアであれば、保存形式にPDFを選択することで自動的に埋め込まれます。 ライセンスの都合上、フォントファイルをご提供いただく事はできません。

リンクファイル

ソフトウェアによっては、外部ファイルをリンクできるものがあります。 オブジェクトを個別に編集するには適した機能ですが、入稿では不備の原因となります。 入稿時にはリンクファイルを埋め込んでください。

一般的なソフトウェアでは、PDF形式で保存することでリンクファイルは自動的に埋め込まれます。

内容について

当店の入稿データは、片面1ファイルで管理しています。 つまり両面であれば2ファイルをご用意いただいております。

1つのファイルに両面分のデータを含んでいる場合は、サムネイルの作成が正常に機能しないばかりか、料金の算出が正常に機能しない可能性があります。

プレビュー情報について
Illustratorではリンクファイルを配置する際に有効な機能です。 しかし、当店ではリンクファイルは扱いませんのでこの情報は不要です。 出力に必要ではない情報は含まないで保存いただきますようお願いします。
サムネイル情報について
入稿データをクライアントPCで管理する場合にプレビュー画像は便利です。 しかし、当店ではサーバーにアップロードされた入稿データの内容から直接サムネイルを作成し、簡易のチェック機能としております。 入稿データの管理に必要ではない情報は含まないで保存いただきますようお願いします。
内容制限

原則として、当店がデザインについて判断を下すことはありません。 二次創作やファンアートなどの創作活動は許諾済・認可済として扱います。 成人向け(R指定)などの制限はありません。 当店が一切の責任を負うことがないよう、お客様は万全を期するものとします。

ただし、以下の場合はお断りすることがございます。

  • 紙幣・貨幣などの通貨、ならびに切手・印紙などの証票などを複製したもの
  • 一般的に修正が必要とされる部位が直接的に表現されたもの
  • 頒布や掲示が禁止されたピンクビラとみなされるもの
  • 偽造品・模造品とみなされるもの
  • 既製品に消し・マスク・モザイクなどの加工のみを行ったもの(追加:2024-04-11)
  • 訴訟の事例がある版権ならびに、当該権利者が関与する版権等

「これ大丈夫かな?」と判断に迷うものはNGとお考えください。 創作は問題がないことを確認できる範囲で活動しましょう。

ファイルの内容によっては、当店の判断で連絡なく削除することがあります。

オフセット印刷は外注です。 当店では不問でも、外注先で不可と判断される可能性があります。

検索ワード:2次,2次,二次,R指定,R指定
裁ち落とし

印刷では「裁ち落し」という工程があり、仕上がりより一回り大きな状態から切り揃えることで仕上げます。 このアナログな作業において、仕上がりがわずかにズレることがあります。

端まで印刷したい場合は、塗り足しが必要です。 データ不備対応で不問を指定されたものは、塗り足し不備でも作製が進みますのでご注意ください。 塗り足しサイズまたはトンボサイズで入稿してください。

裁ち落としの際に、トナーやインキが僅かに欠けて下地が見えることがあります。 特にトレーディングカードでは白欠けと呼ばれるものです。 これは製作工程において避けることができませんので、不良とはみなしません。 あらかじめご了承ください。

画像入稿

画像ファイルでも入稿できます。 ファイルをアップロードした後、セルフチェックにてご確認ください。

対応しているファイル形式は、PSD・PNG・JPG(JPEG)・BMPです。 詳しくはファイル形式をご確認ください。

RGBとCMYK

RGBはディスプレイで発色するための要素です。 R(レッド) G(グリーン) B(ブルー) で構成され、混ぜるほど白くなる性質を持った加法混色です。

CMYKはインクで発色するための要素です。 C(シアン) M(マゼンタ) Y(イエロー) K(ブラック:スミ) で構成され、混ぜるほど黒くなる性質を持った減法混色です。

RGBとCMYKでは色の表現方法が異なるため、同じ色を再現することができません。 印刷業では一般的にCMYKデータが求められますが、当店は家庭用プリンタと同様の処理を行うことで、RGBデータにも対応しております。

アップロード

サイト内にアップローダをご用意しておりますのでご利用ください。 ファイル容量が大きすぎるファイルは送信に失敗することがあります。 外部のストレージサービスなどもご利用いただけますが、その前に入稿データとして適切に調整されているかをご確認ください。 印刷しないデータは削除してください。 レイヤは1枚に統合してください。

アップロードしただけでは入稿とはなりません。 セルフチェックを済ませ、どの商品に入稿するかを指定する必要があります。

トンボ

仕上がりの位置を示すためにトンボを追加してください。 トンボがないデータの場合は、中央を基準に配置します。 仕上がりが不明確な場合はデータ不備となります。

テンプレート

専用のページを用意しております。 詳しくはテンプレートをご確認ください。

塗り足し

端まで図柄のあるデザインであれば塗り足しが必要です。 塗り足しとは、裁縫で言えば縫い代、ペーパクラフトで言えば糊代に当たります。 断裁ズレで用紙の下地が見えないようにするための措置です。

塗り足しがよくわからない場合は、注文前にご相談ください。 塗り足しを含めた保存方法はソフトウェアにて解説しております。

データ不備対応で不問を指定されたものは、塗り足し不備でも作製が進みますのでご注意ください。

X(旧:Twitter)に動画を上げてあります。
塗り足し
データの向き(縦横)について

データの向き(縦横)は編集画面で表示した通りのままで保存してください。 原則として、データの上辺が天・下辺が地です。 一部のファイル形式では回転設定を行うことができますが、事故の元となりますので設定しないでください。

封筒は天(上)がベロ側、地(下)が胴側になります。 向きの指定がある場合は、ベロ対応のテンプレートを使用するか、 塗り足しより外・トンボより内に文字にてベロの位置を指定してください。

天地はデータ内で指定してください。 塗り足しより外側・トンボより内側に、天地の文字を配置してください。 出力範囲がトンボサイズになるように設定したデータを保存してください。

文面(ファイル名・備考・問い合わせ)による天地の指定は受け付けておりません。 必ず絵で判断(データ内に「天」という字を配置)で判断できる状態のものをご用意ください。

関連:表裏について

使用するための権利について

人物には肖像権、意匠には著作権など、様々な権利があります。 二次創作やファンアートなどの創作活動とされるものである場合は認可済みのものとして扱います。 入稿されたものは、公私の区別なく全て認可を受けたものとして扱います。 万が一に問題が発生した場合でも、当店は一切の責任を負うことはありません。 また、当店が一切の責任を負うことがないよう、お客様は万全を期するものとします。 ただし、訴訟の事例がある版権ならびに、当該権利者が関与する版権等に関してはお受けいたしかねます。

なお、法的に複製が禁止されているもの、紙幣やその一部の図柄を含む場合においては、無条件にて注文を取消します。

「これ大丈夫かな?」と判断に迷うものはNGです。 創作は問題がないことを確認できる範囲で活動しましょう。

入稿データ作成方法

入稿できるファイル形式で書き出すことができれば、普段お使いのソフトウェアで問題ありません。 どのソフトウェアを使えばいいのかは、環境や相性などがありますので個人でご判断ください。

お問い合わせの際には、「初心者なので教えてください」ではなく、「保存方法を読んだけれど、バージョンが違うので説明と違うので分かりません」などの内容でお願いいたします。

仕上がりイメージについて

ファイルのアップロードが完了すると画像が生成されます。 これは内容を視覚化するためのもので、プリンタサーバのRIP画像ではありません。 画像化処理も完全ではないため、ソフトウェア上の表示とは異なる場合があります。 非表示に設定したデータが画像化される場合があります。 印刷しないデータは不要ですので削除してください。

画像がズレて表示される場合があります。 空(見えない)オブジェクトが残されている可能性がありますので削除してください。 最大領域がトンボになるよう、はみ出たオブジェクトは削除またはクリップしてください。

CMYKカラーのデータは、簡易的にRGBカラーへの変換を行うため、明るく表示されます。 印刷には影響しません。

印刷はアップロードされたファイルを使用します。 画像化されたデータを使用するものではありません。 なお、RIPデータの提供は行っておりません。

モアレについて

モアレとは画面上では問題なくても、印刷した際に網点で再現すると縞模様になる現象の事です。

細かい模様・印刷物のスキャンデータ・トーンなどは、状態によりモアレが発生することがあります。

繰り返される細かな模様は避けてください。 画像の解像度はカラー350dpi、モノクロ600dpi程度までにしてください。 拡大してやっとわかるような細かな模様はモアレの原因となります。 これは印刷物の仕様ですので、不良とはなりません。

サムネイル画像について

サムネイル画像は内容を簡易的に画像化したもので、印刷結果を表すものではありません。 CMYKカラーのデータは、実際の色よりも明るく表示されるものがあります。 AI・EPS・PDF形式のファイルは、非表示設定にしたデータが表示されたり、オブジェクトが抜け落ちるなどすることがあります。

サムネイル画像にご不安な場合は、スクリーンショット(画面キャプチャ)をアップロードいただき、問い合わせにてご確認ください。 「問題ないか」「大丈夫か」という問い合わせは、何を基準とするのか明確ではありません。お客様がご覧の画面を見せて頂く必要があります。

入稿毎にサムネイル画像がおかしいと連絡いただく方がいらっしゃいます。 ご不安であれば簡易校正をご利用いただくか、RIP済みデータを画像として提供している他サイトをご利用ください。

サムネイル画像の作成に失敗する場合は、そのまま強行して進めることもできます。 うまく行かない場合は、ZIP書庫化して入稿してください。

ZIP形式について

ZIP形式は入稿ファイルではありません。 受付をお断りしているわけではありませんが、対応は後回しとなります。 書庫化せず。保存されたファイルのままで入稿してください。 アプリケーションによっては書庫化する設定があるものがありますので、設定を無効にして保存してください。 納期通りの対応はいたしかねますので、ご注意ください。

サイズ不一致

商品と入稿データの仕上げサイズが異なる場合はデータ不備となります。 修正を希望される場合は「データ不備対応」で「調整」を指定してください。

データ不備対応が不問であっても、解像度違いであればデータ全体を拡縮して対応いたします。 これは縦横の比率が一致する場合に限ります。

データ作製を外部に委託した場合、規定と異なるサイズで納品されたものは、瑕疵担保責任(民法第570条)において製作側が無償で修正を行う義務があります。 当店に有料の修正を依頼されず、製作側に正しいデータサイズで納品するよう要求してください。

面付け済みレイアウトについて

入稿は1ファイル1面(単面)のレイアウトでご用意ください。 1ページ内に2面(両面)分が並べて配置されたもの、内製用に複数面(例えば名刺ではA4用紙用に10面や8面など)レイアウトされたものは、左上の1面分を入稿データとみなします。

データメイキング
入稿期限について

原則として、印刷データの用意ができてからお手続きをお願いいたします。 不備に伴う再入稿は2営業日以内の入稿を目安としてください。 もし遅れるようであれば、必ず連絡を行ってください。 連絡がなく入稿が完了しない場合は、注文を取り消します。

当店が注文を確認するまでは、再入稿が可能です。 再入稿を希望された時点で、注文履歴より入稿をやり直し、ステータスを未入稿に変更してください。 確認が進行しますと差し替えができない場合があります。 予めご了承ください。

内容の編集や修正について

当店では、印刷内容の編集や修正は承っておりません。 原則として、お客様の側でご用意ください。 有料ソフトは必須では有りません。 フリーソフトで作成した画像ファイルやPDFファイルなど、デジタルデータがあれば印刷は可能です。

データ作成について

当店はデータ作成を受け付けておりません。 使い慣れたソフトウェアを使用して印刷データをご用意ください。

PDFデータを出力(エクスポート)する機能があればPDF入稿ができます。 一部のフリーソフトはソフトウェア対応より解説ページをご覧いただけます。

慣れるまで、データ作成に使用するソフトウェアは一つに絞ってくださ い。 様々なソフトウェアを経由して生成されたデータは思わぬ不具合が混入する恐れがあります。 ご不安な場合は、お使いのソフトウェアから直接書き出したファイルをご用意いただ、入稿できるかどうかご相談ください。

白色の印刷について

白は通常の印刷では、透明(無色)と同じ扱いになり、印刷されません。 白を印刷する商品においては、通常の印刷データに加えて、白版の入稿が求められます。 なお当店では、白版が必要な商品の取り扱いはございません。

カラーモード混在

入稿データでファイルによってCMYKカラーとRGBカラーが混在する場合、そのファイルに設定されたカラーモードに対応した設定で出力します。 表裏の何れかがインデックスカラーの場合、カラー側の設定で出力します。 原則として、表裏のカラーモードは統一するようお願いいたします。

外注やオフセット印刷の場合、すべてCMYKカラーとして書き出したファイルを使用します。

色ムラ・色ズレについて

オンデマンド印刷では、ベタは色ムラ・色ズレが発生する傾向があります。 ベタとは、特定の色のみで大きな面積を塗りつぶすことを差します。

特に全色グレーは色ムラ・色ズレが発生しやすい色です。 CMYKカラーではKのみまたは、Kと1色程度で指定してください。 RGBカラーではグレーを使用せず、RGBいずれかの色に寄せた色をご検討ください。

どうしてもグレーのベタを使用したい場合は、オフセット印刷をご検討ください。 色ムラについては仕様上避けて通れないものであり、不良とはなりません。

検索ワード:カラー,色味
セルフチェックについて

入稿データはセルフチェックが必要になります。 アップロードされたファイルを簡易的な判定にかけ、問題がないかをご確認いただきます。 注文時に修正を希望される場合は、セルフチェック完了時にオプションより修正をご依頼ください。

当店では、他店で断られるような不備のあるデータでも受け付けることを前提に作業を進めます。 法的な問題(複製・頒布禁止物、著作権侵害)が発生しない限り、データ不備を理由に注文の進行を止めることはありません。 ご不安な場合は、注文前に該当するファイルの詳細ページ内からお問い合わせください。

当店のテンプレートを使用の場合、ガイドレイヤの残留にご注意ください。 入稿されたものは、そのまま出力されます。

表裏について

表裏の合わせ方は、原則としてデータの向きが基準になります。 データの向きが統一されている場合は、天地を合せる指示とみなします。 ペラ物で向きが異なる場合は、右下共通になるように合わせます。 ページ物で向きが異なる場合は不備となります。

向きが異なる場合の表裏について

X(旧:Twitter)で見る

表裏を指定するためにデータを回転するのは事故の元です。

関連:データの向き(縦横)について